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2026.08.16

【島根DX事例】株式会社フクテコ様|段階導入で定着したLINE WORKS

島根県松江市で金属部品加工業を営む株式会社フクテコ様は、口頭指示や紙・電話に頼っていた社内の情報伝達に、2023年から2026年の全体運用まで約3年をかけ、無料プランからの段階的な導入によってLINE WORKSを取り入れられました。紙の運用をすべてなくしたわけではなく、業務によっては紙とLINE WORKSを並行して活用されています。LINE WORKSは1ユーザーあたり月額450円程度(スタンダードプラン・年額契約)で、企業にとって金額そのものが大きな負担になるものではありません。フクテコ様が見極めていたのは金額の大小ではなく、「社員にとって本当に役立つ、意味のある投資かどうか」でした。まずは無料プランで実際に使ってもらい、社員にとって使われる投資かどうかを確かめた上で有償プランへ移行するという進め方は、同じように「金額よりも、使われない投資にはしたくない」と考える経営者様にとって参考になる事例です。本記事では、導入時のヒアリング内容に加えて、実際に働く社員の皆様への聞き取り内容もあわせてご紹介します。島根DX・山陰DXの取り組みとして、製造業をはじめとする中小企業の皆様の参考になれば幸いです。

1. 株式会社フクテコ様について

株式会社フクテコ様は、島根県松江市東出雲町で昭和41年(1966年)に創業した金属部品加工業者です。プレス加工・溶接加工・機械加工などを手がけ、農業用機械部品やドアロック部品といった製品を製造されています。近年は女性の活躍推進や社員の健康づくりにも積極的に取り組まれており、しまね女性の活躍応援企業や健康経営優良法人にも認定されています。

2. 導入前の考え方と、実際に生じていた課題

導入前のフクテコ様には、「社長が現場を離れていても、お客様対応を含めて仕事が回る状態を目指しており、社長自身が出先で毎日社内の状況を確認する必要はない」「営業担当の社員はおらず全社員が工場内にいるため、連絡事項は掲示板・回覧・毎日の朝礼、緊急時は館内放送で十分ではないか」「随時実施しているミーティングや、年に複数回の個人面談もあるので、コミュニケーションは十分に取れているはず」という考えがありました。工場や現場がひとつで、普段からみんなが顔を合わせている会社では、こうした感覚は決して珍しいものではないと思います。

しかし実際には、業務指示や報告・連絡・相談が口頭のみで行われており、「言った言わない」という行き違いや、同じ話が何度も繰り返される、そもそも情報が届いていない人が出てしまうといった課題がありました。また、紙で情報を管理していたため、誰が内容を確認したか、確認していないかが分からず、過去の履歴も追えない状態でした。急な休みや遅刻の連絡、大雪や地震といった緊急時の連絡も電話のみに頼っており、電話が繋がらない場合の不安もありました。

3. LINE WORKS導入を決めた理由

導入の決め手は、無料プランからスタートできること、そして普段使っているLINEとほぼ同じ操作感のため、社員への説明があまり必要なかったことでした。加えて、株式会社必ず楽しいによる導入支援があったことで、安心して導入を進められたという声もいただいています。

フクテコ様の導入は一気に全社展開するのではなく、時間をかけて段階を踏んで進められました。2023年にまずリーダー層での運用から始め、次に希望者を募って利用を広げ、そこから約3年をかけて2026年に全体運用を開始するという流れです。全体運用の段階で、無料プランから有償プランへ移行されています。

「導入コストに見合う効果が出るか」を気にする経営者様は多いですが、それよりも「社員にとって本当に役立つ、意味のある投資かどうか」を見極めることを重視されていました。だからこそ、いきなり有償プランを契約するのではなく、まず無料プランでリーダー層・希望者へと少しずつ広げながら、実際に社員が使いこなせるか、役立っているかを確かめ、意味のある投資だと判断できたところで有償プランへ本格的に移行を決断されました。全体運用への移行を機に、当社と一緒に紙の業務ひとつひとつについて、LINE WORKSをどう取り入れるかを具体的に整理されています(詳しくは5章でご紹介します)。社長の体感としては、想像していたよりもスムーズに社内へ浸透したとのことです。

4. 導入後に生まれた変化

LINE WORKS導入後、フクテコ様の現場には次のような変化が生まれました。

引き継ぎのしやすさ 社長や担当者が不在でも出来事を連携しやすくなり、直接の担当者がいなくても引き継ぎができるようになりました。お客様対応もしやすくなったといいます。

連絡漏れの減少 連絡漏れが減ったことに加え、コメント機能を通じて意見を伝えやすくなりました。時には率直な意見が交わされることもあったそうですが、現場の状況が可視化されたことで、かえって改善の対応がしやすくなったと前向きに受け止められています。一方で、伝えた・既読になったことをもって「内容がきちんと伝わった」と思い込まないよう注意が必要だという声もありました。

勤怠連絡のスムーズ化 「勤怠」専用のトークルームを作成し、カレンダー機能も活用したことで、急な欠勤や遅刻の連絡がスムーズになりました。

書類のテンプレート化 申請書、改善メモ、休暇申請書をテンプレート化し、これまで使っていた月間予定ホワイトボードを廃止できました。

役員間・地域活動での活用 全員が集まりにくい役員間の連絡がしやすくなったほか、地域イベントやサークル活動用のグループトークルームも作成し、連絡の利便性が向上しました。

5. 全体運用移行をきっかけに変わった具体的な業務

全体運用への移行にあたり、フクテコ様では紙やホワイトボードで行っていた業務に、LINE WORKSをどう取り入れるかを一つひとつ具体的に整理されました。すべてを一気にLINE WORKSへ切り替えたわけではなく、業務によっては紙の運用と並行して活用されています。ここでは、実際に運用が変わった4つの業務をご紹介します。こうした移行時の具体的な作業レベルの整理は、導入支援に直接関わったからこそご紹介できる内容です。

工場内の「予定表ホワイトボード」をLINE WORKS上に再現 工場内には、1か月先までしか予定を書き込めない実物のホワイトボードがありました。これをLINE WORKS上に「予定表ホワイトボード」という名前のグループトークルームとして作成し、スケジュール管理を行う形に切り替えられました。1か月先までしか見通せなかった予定を、より先まで管理できるようになる点は、社長様ご自身がとても楽しみにされている変化とのことです。

休暇(勤怠)申請の流れ 申請書そのものは、これまで通り紙に記入してBOXに提出する運用を残しつつ、その後の「実物のホワイトボードへの記入」の部分だけを、LINE WORKS上の「予定表ホワイトボード」へのスケジュール登録に置き換えました。急な遅刻・欠勤の連絡はその場で「出退勤」トークルームに伝え、出勤後にあらためて紙の申請書を記入する運用とし、事前に分かっている休みの予定はLINE WORKSの「予定表ホワイトボード」で管理するという、緊急時と計画的な休みとで使い分ける形に整理されています。

改善メモの掲示板への移行 紙で運用していた「改善メモ」は、当面は紙も残しつつ、LINE WORKSの掲示板にもテンプレートを使って入力できるようにしました。LINE WORKS上であれば、入力を途中で保存し、内容に納得してから提出できる点がメリットです。また、入力の手間をさらに減らす工夫として、音声入力の使いやすさを社内セミナーで実演することも計画されています。

会議・物品購入の申請書 勤務時間を使って行うミーティングの申請や、物品購入の依頼についても、改善メモと同様に紙とLINE WORKS掲示板を併用しながら、LINE WORKSでの提出を推奨する運用に移行される予定です。

6. 現場で働く社員の皆様の声

今回は、実際に現場で働く社員の皆様6名にも匿名でヒアリングを行いました(2026年3月実施)。

LINE WORKSの使い方 スマートフォンを中心に利用する方が多く、タブレットとの併用や、パソコンからのみ利用する方もいらっしゃいました。1日1〜2回の確認にとどまる方もいますが、それで困っていないという声もありました。全員への一斉連絡が便利になったこと、休み連絡がしやすくなったことは、特に良い変化として挙げられています。

掲示板・回覧物について 「改善メモ」や「会社回覧」など、現在は紙で運用している掲示物について、LINE WORKSの掲示板に載せることで見返しやすくなる、自分のタイミングで確認でき「早く回覧回して!「という無言の圧力がなくなる、といった意見が複数ありました。一方で、紙の掲示物も一定数は残してほしいという声もあり、紙とLINE WORKSの併用を望む方もいらっしゃいます。

スマホの普及について 業務中は手袋をしているためスマートフォンの操作がしにくい、タブレットのみでは情報確認に時間差が生じる、といった課題がある一方、会社支給のスマートフォンがあればLINE WORKS導入への抵抗がなくなる、という声も複数ありました。

社員ヒアリングの総括として、業務への関心の高さがうかがえ、LINE WORKSはすでに業務に欠かせないツールとして社員の皆様に浸透していることが分かりました。掲示物については当面「紙との併用」が現実的な解決策と考えられており、社員によって確認頻度や利用スタイルに差があるため、段階的な移行が今後の課題です。

7. 「誰も取りこぼさない」という歩み寄りの姿勢

フクテコ様の取り組みで印象的なのは、完全なデジタル移行を急いでいない点です。改善メモや申請書は紙の運用を残しながらLINE WORKSへの入力も並行して進め、1日1〜2回しか確認しない社員がいても、それで困っていないのであれば無理に変える必要はないというスタンスを取られています。この「誰も取りこぼさない」という経営者の姿勢は、年齢層や機器の使い慣れに差がある島根・鳥取の中小企業にとって、デジタル化を進めるうえで参考にしていただきたい考え方です。

8. 今後の展望

フクテコ様では、LINE WORKS内に蓄積されたデータを日々の業務改善に役立てていきたいと考えられています。受発注管理や問い合わせ業務、現場と事務所とのやり取りなど、情報共有の幅をさらに広げ、時代の流れに対応しながら一歩ずつ活用を進めていきたいとのことです。

9. まとめ

株式会社フクテコ様の事例は、金額の大小ではなく「社員にとって本当に役立つ、意味のある投資かどうか」を見極めながら、無料プランからの段階的な導入によって、口頭・紙・電話に頼っていた情報伝達にLINE WORKSを取り入れていった好例です。紙をすべてなくすのではなく、業務によっては紙とLINE WORKSを並行して活用しながら、完全なデジタル移行を急がず一人ひとりのペースに歩み寄る姿勢も、島根・鳥取の中小企業の皆様にとって参考になる点だと思います。

「工場や現場がひとつで、普段からみんな顔を合わせている」——フクテコ様も、導入前はまさにそうした環境の中で、掲示板や朝礼、日頃のミーティングや面談で十分だと考えていらっしゃいました。同じような環境にある会社ほど、「わざわざツールを入れなくても、だいたい伝わっているはず」と感じやすいものかもしれません。もし同じように感じていらっしゃるようであれば、一度LINE WORKSを使ってみて、その効果を実感していただければ幸いです。

よくある質問

Q1、全社一斉導入ではなく、段階的に進めるメリットは何ですか。

フクテコ様の事例のように、リーダー層から始めて希望者に広げ、時間をかけて全体運用に移行することで、社員の抵抗感を抑えながら無理なく定着させることができます。

Q2、導入コストに見合う効果が出るか不安です。最初から有償プランを契約すべきですか。

LINE WORKSは1ユーザーあたり月額450円程度(スタンダードプラン・年額契約)で、金額自体が大きな負担になるものではありません。それよりも大切なのは、社員にとって本当に役立つ、意味のある投資かどうかです。フクテコ様のように、まず無料プランで使ってみて、社員に使われる投資かどうかを見極めてから有償プランへ移行する進め方がおすすめです。

Q3、現場に紙の掲示物とLINE WORKSを併用することはできますか。

可能です。フクテコ様でも、紙の掲示物とLINE WORKSでの共有を併用しながら、社員ごとの利用スタイルに合わせて段階的に移行を進めています。

Q4島根・鳥取エリアの製造業でLINE WORKS導入の相談はできますか。

島根DX・鳥取DXの支援実績をもとに、山陰エリアの製造業を含む中小企業様へのLINE WORKS導入サポートを行っています。初回のご説明は無料ですので、お気軽にご相談ください。

Q5、工場がひとつで、社員同士も普段から顔を合わせています。それでも導入する意味はありますか。

フクテコ様も導入前は同じように感じていらっしゃいましたが、実際には「言った言わない」の行き違いや、確認漏れ・記録の欠落といった課題がありました。少人数・同じ空間にいる会社だからこそ見落とされがちな情報のズレを防ぐ手段として、LINE WORKSは効果を発揮します。

 

株式会社必ず楽しいでは、LINE WORKS認定代理店・LINE WORKSアンバサダーとして、島根・鳥取・山陰エリアの中小企業様のDX導入を支援しています。今回ご紹介した株式会社フクテコ様のように、無料プランからの段階的な導入や、現場の声を踏まえた運用の見直しについても、あわせてお手伝いいたします。

(参考:LINE WORKS公式  料金ページ

 

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